第9章 Zの侵入
ウーーーーーー
『な、何!!?サイレン・・??』
緊急サイレンが学園中に鳴り響く
と、同時に各教室から興味本位に生徒達がでてきて外の様子をみている
「みんな・・っ」
『な!なんなん!?何かあったん!?』
「今ね副担任が来て”外出禁止令”が出たの
何か学園に侵入者?が入ったとかで・・それを蛍ちゃんが盗聴してたんだけど・・・
その侵入者、”Z”の人みたいだって」
柚香先輩・・・・
勝手に体が動いていた
柚香先輩に会いたい会いたい会いたい・・
早く行かなきゃ早く!!全速力で中庭まで駆け抜ける
----ヒュン
「潜入時名前、あんたも行く?」
ふわんっふわんっと空に浮かぶアヒルの形をした乗り物に、蛍と蜜柑が乗っている。蛍の開発した乗り物だ
『行きたい!!けど、それ2人乗りよな??』
すると、後方に同じ形をした少し小さめの乗り物が見えた
「これに乗って」
私は言われるがままにその小さめのアヒル型・・いやこれは・・ヒヨコ型?の乗り物に乗車する
『待って蛍!わたし操縦の仕方わから・・』
ふわんっふわんっと勝手に動きだす乗り物
「それはこの乗り物の付属品。本体についてくるように設定してあるの。ちなみに1人乗りよ」
「さすが蛍やな〜っ!」
蛍に抱きつきながら乗っている蜜柑が呟く
『ほんま、さすが蛍やわ!!
ほんまに侵入者おるんかな・・?』
「”Z”の人の侵入なんてないわよ」
「え?」
「正しくは"外で捕まえたZの人が学園内に護送された"よ
外出禁止令はそのために余計な騒ぎをださないようにと出した予防線ね」
『え!捕まったん!?』
「それを今から確かめにいくのよ」
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