第2章 まさかここで死ぬなんて…
女の子「…なんで、なんで助けたりなんかしたんですか!!…私は、もう
死にたいんです!!」
…なるほど。この子は自殺しようとしてたんだ。
麗「…何があったのかは知らないけどさ、あなたが死んだら
悲しむ人、いるんじゃないの?」
女の子「そ、そんな人…いるわけありません。」
公衆の面前で、私 何言っちゃってんだろ。
いいや、この際 恥ずかしさなんてどうでもいい。
麗「あなたの両親とかは?学校での友達とかは?あなたを信じて
くれている人はいないの?」
女の子「…そ、それは…」
麗「自殺ってさ、あなただけじゃなくて、あなたを信じてくれている
人まで傷付けちゃうんだよ。残された人達は、なんであの時あなたを助けて
あげられなかったんだろ?って一生後悔しながら生きていくんだよ。」
女の子は黙り込んでしまっている。
麗「そんな代償を、あなたを信じてくれている人達に
一生背負わせていくの?」
女の子「…ッ…ヒック…嫌だ。」
と、女の子は泣きながら首を振った。
麗「もう、自殺なんてしないよね?」
女の子はコクコクと頷いてくれた。
ふぅ…これで一見落着…かな?