第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
保健室へ向かいながら涼はまどかが言っていた事を気にしていた。
何でまどかはあの写真を見て自分のせいだなんて言ったんだろう。
二口に愛想尽かされたってどういう事?
涼はまどかに問い詰めてみると
「…………私が名前で呼ばないから……」
ポツリと言ってまた泣き出してしまった。
そう言えば確かに前に二口が言ってた。
まどかは俺の事名前で呼んでくれないって。
でもそれだけで愛想尽かす訳ないでしょ!?
「そんな事で愛想尽かす訳ないから大丈夫!ねっ、まどか元気だして?」
涼はまた励ましたがまどかは首を横に振るだけだった。
まどかは自分せいで二口が浮気したって思ってる。
二口の事名前で呼ばない理由が何かあるのかもしれない。
そんな事を考えている途中で保健室に到着した。
「涼ちゃん……迷惑かけてゴメンネ。
少し寝たら落ち着くと思うから……」
「ううん、気にしないで。……あとさ、あの写真私が預かってていい?」
涼の言葉にまどかはコクンと頷いた。
「じゃあ次の休み時間にも来るからゆっくり休みなよ?あとあんまり思い詰めないこと!」
涼はそう言って保健室を後にした。