第7章 I want to be you
暫くして青根はまどかから手を離すと
ゆっくり話しだした。
「…………俺はずっとまどかの事が好きだった……でも今日は……サヨナラを言いに来た……」
「…えっ?……青根ちゃん何処かに行っちゃうの?」
「……そうじゃない……まどかへの想いを断ち切りに来た……だから黙っていた事を話した……結果……まどかを傷付けてしまって悪かった……」
「…………」
想いを断ち切る……
青根ちゃんは私にお別れを言いに来たんだ。
それは涼ちゃんと付き合う決心がついたってこと?
まどかは考えこんでいると
青根に肩をトントンと軽く叩かれた。
「ん?」
まどかは顔を上げると目の前には青根の顔がありその瞬間青根にキスをされた。
「!!」
一瞬触れるだけのキスにまどかは何も言葉が出なかった。
「……まどか……最後まで迷惑かけてごめん……今までありがとう……二口といつまでも仲良くな……」
青根はそれだけ言って帰ってしまった。