第1章 Battle1 サヨナラは突然に
このさいだし、僕が魔法使いになるなんて、面白いかな?
ふふっ、それを知ったら、相棒はどんな顔をするだろう?
考えただけで、楽しくなる。
僕らを狙うライバルは、格段に増えるだろうし。
だって、僕らが初心からやり直すんだしね?
倒しやすい時期を狙ってくるだろう。
それを返り討ちにできるかどうか……、考えただけで、ゾクゾクしちゃう。
「ふふっ、早くこないかな?」
気分よく鼻歌を歌いながら待ってる時だった。
誰かが、草を踏んだ音がする。
「やぁ、相棒!!」
僕は、相棒だと信じて疑わず、後ろを振り向こうとした。