• テキストサイズ

【刀剣乱舞】刀剣英雄

第21章 ただいま現世


何処もかしこも問題だらけで、知恵熱が出ちゃいそう。
普段、そんなに頭を使わないからね……。

「主命は絶対だ」

流石、忠犬長谷部。
つい最近、弟が夜仕事に出かけるせいで一緒に眠れないけど、それ以外は毎日長谷部が外でついてるからね。
キャンプ用の寝袋を用意して、優ちゃんの部屋の外で寝泊まりする徹底ぶり。
流石に、忠犬すぎて怖いよ。

「一時の我慢ですか……」

相変わらず、左文字兄弟は過保護だ。
二人が小夜くんの手を引いて歩いてる。
小夜くんは、彼らにされるがまま特に何も言わずにずっとついて行く。
他の短刀たちと遊ぶ時も、必ず左文字兄弟が側にいる徹底ぶりだ。

「僕は、兄様たちについて行く」

小夜くん自身も、自分の感情をあまり表に出さない。
でも、それが時々僕を警戒した行動に見えるんだ。
――だって、この前僕が帰ってきた瞬間、小夜くんが短刀達と遊ぶのを止めたから。
それを見るまで、僕は全然警戒されていることに気が付かなかった。

現在も、左文字兄弟は僕を警戒しながら話してる。
僕と話すときの彼らは、極力話を早く終わらせようと努力してるように見えてきた。
だって、さっきの発言も兼さんに合わせる形で入ってきた。

なんていうか、僕の過去って思ったより重いものかもしれない。
つい最近、そう思うようになってきた。
飛行機に乗って出発する時もそうだ。
今回は僕が一番最初に乗り、窓際の席をとった。

でも、近くにきた小夜くんは僕を見るなり、反対側へと歩いて行った。

左文字兄弟は、あまり感情を表に出さないからわかりづらい。
でも、よくよく観察すると行動で明らかにされてる。
本当は、今剣くんとも仲いいみたいだし。
/ 423ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp