第1章 Battle1 サヨナラは突然に
約束の時間から、10分立っても相棒はまだ来ない。
――可笑しいな。
僕は、首を傾げながら時計を見る。
でも、時間は何度見たってかわらない。
まぁ、それが正しいんだけどさ。
でも、こう遅いと時間を間違えたんじゃ? って気になるから。
暇だなぁ。
ここ辺りは、モンスターも居ないから狩りしながら待つこともできない。
でもね、ここは相棒と私が出会った聖地だ。
六年前の時、相棒が道に迷ってさまよってた時に、私と鉢合わせ。
しつこくお願いされて、相棒を街に送りとどけてやった。
それが、この場所さ。