第21章 ただいま現世
「あーあ、どうせなら僕の目で確かめたい。でもさー、そうなると相手の天使ちゃんが遠慮しちゃうんじゃないかなぁって……」
「この頃の光忠さんは、ひいさまのことは眼中にないですし、大丈夫だと思いますよ?」
そういえば、あの倶利伽羅でさえあの女の子相手に、タジタジになってたって聞きますしね~?
ふふふふふっ、照れる倶利伽羅とか新鮮じゃない?
きっと、中学生のような甘酸っぱさがあるんだろうなぁー。
うわぁー、楽しみだ。
見てみたい、なぁ。
「そうだなぁ、僕今からちょこっと行ってみようかな……?」
「ぼ、僕も行っちゃ駄目ですか?」
「えぇー? 性的表現があるゲームだしなぁ」
「駄目、ですか……?」
泣きそうな顔になる五虎ちゃん。
う、うーん。
つい最近の僕は、めっきり五虎ちゃんに弱くなっちゃって……。
「天界から出ちゃいけないよ? 約束守れるなら、いいけど」
「はい、わかりました!」
そういうことで、僕らはリアル逆ハーウォッチに移行することにした。