第15章 僕らの無人島!?
「五虎退、お前も何か言え」
「い、いえ、別に……。だって、刀剣の皆はよく食べますし……。さっき皆が遊びに来たから、家の食べ物は全部食べきりましたよ?」
え、え、え、えぇぇぇぇぇっ!?
わ、私の秘蔵のおやつも!?
再販の可能性がない期間限定ポテトチップも!?
弟はチープな味って言うけど、あのチープさがいいんでしょ!?
そん、な……。
「僕、逆に足りないと思います」
「……そうだね、五虎ちゃん……。他のフロアのお菓子も買おう……」
「食料がないってことは、野菜やお肉も買わないとね」
「そうですね。歌仙さんが皆のぶんのご飯を作ってました。本丸って、とても食べれる量が少ないから……」
僕は、この日とても大切なモノを失った。
それと同時に、大切なことを学んだ。
それは『お菓子は大量に買おう』ということだ。
でも、買うと買うだけ仕事の量も増えるのか、と漠然と考え、結構落胆した。
そうして、僕らは食材を買いに行こうとした。
が、みっちゃんが調理器具を見始める。
そうして、やれ便利だとか、やれアイスが作れるだとか、そんな理由で明らかに使わ無さそうな調理器具をどんどん買い占めていく。
気がつけば、ここのフロアにある調理器具をほぼ買い占めたみっちゃん。
「人のこと言える?」
「……ごめんね」
決めた、みっちゃんにも仕事を手伝わせよう。