第15章 vs梟谷
ー赤葦ー
反応、出来なかった。
いや、まず成功するとも思っていなかった。
木「なんだ!?あの変な速攻復活か!?」
赤「、、、違います、、、。今のは、、、初期にやってたあの速攻とは、、、別物ですよ。」
木「、、、。」
俺がそれほど険しい表情をしていたのか、珍しく木兎さんは黙った。
、、、一見には前と同じくスパイカーの打点を通り過ぎるトス。
でも今のは、打点付近でボールの勢いが尽きて“落ちた”様に見えた、、、。
赤「、、、。」
木「へー!今のそんな凄えの!?俺達もやれる!?」
赤「、、、アレは、、、お手本にしちゃいけないモンですよ、、、。」
木「?」
赤「日向は平然と打ってますけど、相当慣れないと打ち辛いと思いますよ、あのトス。
あとそもそも、打点で“止める”なんて神業、俺には技術的にムリです。」
その神業を、たった数週間で挑戦し、身につけた。
“天才セッター”、、、ね。