第15章 vs梟谷
高い壁を前に、コタはどんな選択をするんだろうか。
少しワクワクしながら目の前の試合を見つめた。
グンッと大きく上体を反らし、その反動を利用して打ったボールは3枚ブロックの更に内側の超インナーコースに叩きつけられた。
菅「、、、なんつー超インナーコースに打って来るんだ、、、」
谷「?」
清「3枚ブロックの更に内側への強打は凄く難しいの。肩が柔らかくないと負担もかかるしね。この分野は朱莉の方が詳しいかな?」
なんとも突然振ってきますね潔子さん。
「んー、詳しいってほどじゃないけど、、、けど、あそこまでちゃんと筋肉付いてて肩柔らかい人は初めてカモ。」
とっっっても興味あります。後でちょっと触らして欲しい(真顔
木「おおおっしゃあああ!!!見た!?赤葦、今の俺の超インナースパイク見た!?」
赤「見ました、凄いですね、、、」
木「まぐれだけど!!!わはははははは」
コタの豪快な笑いが体育館に響いた。
黒「木兎うるせーな」
田「すっげーなー!!まぐれでも!!」
東「打ってみてぇ~」
コタは、なんだか「、、、あの梟谷の木兎君は不思議ですね~。」
武ちゃん先生にセリフ取られた、、、
武「敵であろうと賞讃の拍手を送りたくなる選手というか、、、『格上』と思ってしまっているからかもしれませんが、、、」
烏「確かに、、、
敵味方関係なく士気を高めてしまう選手かもな。」