第33章 休息
「チッ…(でも、知っているのよね)
どうしてもダメかな…?
先生と和也くんの仲でしょ?」
小さく舌打ちしたのに、この時は気づかなかった。
「どうしたら教えてくれる?
先生、なんでもするわよ?」
と、耳元で甘く囁く。
「〜‼︎」
考え込むような仕草をしたあと、プシュー…と顔を真っ赤にする和。
そして、ブンブンと顔を横に振り再び考える仕草をする。
「なんだって良いのよ?」
「なんでも…?本当に?」
その言葉に、ピクリと反応する和。
「ええ、先生嘘なんかつかないわ」
ニッ、と若干口角が上がる。
「ぼ、僕が大人になったらね…?
センセ…僕と…け、けけ結婚して欲しい…んだ」
目に涙を溜め、精一杯のプロポーズをする。
「勿論いいわよ。
…だって、お金の為だもの…」
「ほ、ほんと…?
良かったぁ…?
二ヘラ、と砕けた目に笑みを見せる和。
一方の先生は、クスリと笑みを深くして和に近づく。