第2章 秘密の共有
「‼︎なら、尚更…」
「尚更、それを知った時が怖い…?」
相葉ちゃんの言いたいことを、先に言う。
「っっ」
「ダメだよ、相葉ちゃん。
何も知らない内から、人を疑っちゃ。
相葉ちゃんが周りを信用出来ないことは知ってる。
でも、そうやって遠ざけてばかりじゃいつまで経っても前に進めないと思うよ。
相葉ちゃんが、なかなか前へ進めない理由も知ってる。
だからこそ今、1歩踏み出そうよ。
俺と一緒にさ。
そして変わろうよ、昔の自分から。
人と接するのが怖くても、バスケなら平気でしょ?
ほんの少しだけ、勇気を出してみようよ」