第1章 第二の人生
―――……あれ…ここは…どこ?
…っ!
息が……水…?
でも…苦しく…ない…?
…暗い。
「…私とあなたの赤ちゃんよ」
「…そうだな。名前は…」
すごいくぐもってるけど、向こう側から声が聞こえる
赤ちゃん………………、…。
自分の手を見てみる。
無意識にぎゅっと握りこまれた手
…ものすごく、小さい。まるで赤ちゃんのような…
……そんな、まさか
そんなはず…
そこで、私は今起きる前の出来事を不意に思い出した
――そうだ、学校の帰り道…トラックに轢かれそうになって…それで…
…それで?
死んじゃった、の…?
それで、生まれ変わ………ええええええっ!
私の第二の人生が、始まるようです