第8章 お揃い
「ねぇ、」
休日の午後、のんびり本を読んでいるとカルマくんに声をかけられた。
「どうしたの?」
「ちょっと出かけない?デートに」
「行くっ」
カルマくんとのデートなんて久しぶりだから心が弾む。
「近くのショッピングセンター行こうよ。
見たいものがあるんだ」
「うん、いいよ」
支度を終え、戸締りをしっかりしてショッピングセンターへと向かう。
「何見るの?カルマくん」
「んー、いいもの」
カルマくんと来たのはショッピングセンターの雑貨があるブース。
「アクセサリーショップ?」
お店の看板を見て驚く。
「うん、ここなら安いしね。
俺まだ一応中学生だから」