• テキストサイズ

pieces.~海の悪魔の化身~(ONEPIECE)

第5章 クライガナ島


目を覚ますと見た事のない景色が目に映った。
広い部屋にとても高い天井。
今が朝なのか夜なのかも考えてしまうほど部屋の中は薄暗かった。

(温かい…)

は広いベッドにポツリと寝かされていた。
場所を確かめる為に体を起こす。

「ここは……」

「目が覚めたのか」

「!!」


突如声がしての体はビクリと反応する。
気配がわからなかった。
油断していたと言うのか?


「貴方は………!」


いや違う、この男が感じさせなかったのだ。


「貴方は…鷹の目、ジュラキュール・ミホーク……!」

「その刺青は本物の様だがお前は白ひげの船の者か」


予想もしなかった人物の登場に驚いているとは反対にミホークは冷静に話を進める。

「そう、です」

ここで嘘をついた所でミホークを欺けない。
はそう判断した。

「見た事のない顔だ」

「…白ひげ海賊団二番隊副隊長、です」

あくまで落ち着いて受け答えをするが、その内心はとても落ち着いていられなかった。

「二番隊副隊長…」

「……ここは何処ですか」

「ここは俺の住み処だ」

「…何故私を助けたのですか」

「ふむ…理由がいるのならばお前の髪の色が奴に似ていたからとでも言っておくか」

「奴……?」

赤い自分の髪。

ミホークの言っている人が誰なのかは分からなかったが、今はそれどころではない。
黒ひげを追わなければならないのだ。

「助けて頂いた事は感謝致します…ですが長居はしていられません、追わなければならない人がいるので」


はそう言うとベッドから降り荷物を持った。そんなの足元にミホークは新聞を放る。

「お前が急いでいる理由はそれか」

「…?」

新聞を拾い上げ目にしたは愕然とする。

「!!?…ポートガス・D・エース、インペルダウン幽閉…?」

はおもむろに手でピストルを作り壁に向かって撃とうとする。
しかし、炎は出ない。
能力が宿っている時のあの感覚もない。

「?…何をしている」

「…私はどれ程眠っていましたか」

ミホークの質問には答えずは逆に聞き返す。


「2日だ」


「…………」

は新聞を握り締めた。
/ 91ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp