第5章 学校へ
家から徒歩10分の学校にはすぐに着いた。
「ハルー!おはよう~」
教室に入ると同時に私はハルに声を掛けた。
「ままままりもおおおおおおおおおおおおお」
「お、落ち着けどうした」
いつもより激しい動きをしているハルに少し戸惑う。
「あのさ、私嶺ちゃん好きやん!?
ガチャガチャで当たってんな!
ほんならな、なんか三次元に来てな!!ほんでな!」
あれ…この話どこかで……
「もしかして…それ、パートナー探しに来たとか言ってなかった?」
「…!なんで知ってんの」
ハルはキョトンとしてこちらを見つめた。
「だって私のところも…」
そう言ってポケットから藍くんのキーホルダーを取り出した。
「…」
「…」
「ちょっと…トイレ行ってみよっか」
「せやな」