第2章 妖怪化現象
美琴は警戒を行いながら、病院内を徘徊した。
この時間帯、病院を訪れる人は殆んど居ない為妖怪達にとって人間たちを襲うのは都合位の良い時間帯なのである。
「今のところ、これと言って以上はないわね。」
美琴は呟き、望のいる病室へと足を運んだ。
「ただいま。」
美琴は呟き、病衣室へと入って行った。
「美琴? 来てくれたの?」
望が美琴に。
「気が着いたの?」
美琴は呟き、あるスイッチを押した。
「どうしました?」
駆け付けて来た男性医師が美琴に尋ねて来た。
「意識を取り戻したようです。」
美琴が男性医師に呟いた。
「そうですか。」
男性医師は呟き、望の手を取り脈拍などを測った。
「血圧や脈拍は正常ですね。」
男性医師が呟いた。
「美琴一人だけなの?」
望が美琴に尋ねた。
「魅湖達は全員家に帰したわ。」
望の問いかけに美琴が呟いた。
「そうなの?」
望が美琴に。
「うん、魅湖は二人目が宿しているみたいだからね。」
望の問いかけに美琴が答えた。
「そうなの? 本当に雄哉は手が早いわね。」
呆れたように望が呟いた。
「それはともかく、体の方は大丈夫なの?」
美琴が望に尋ねた。
「ただの、疲労だけだったんでしょ?」
望が美琴に。
「隠していても、いずれは分かる事だから言うけれど、その変わり本当の事を聞いたら家庭が崩壊するかも知れないわよ。」
美琴が望に呟いた。
「家庭崩壊って同う事なの?」
望が美琴に。
「望の言う通り、最初は疲労で倒れたんだけど本当は、望は妖魔に姿を変えてしまう所になっていたのよ。」
美琴が望に呟いた。
「私が妖魔に・・でも、いったいどうして?」
望が美琴に尋ねた。