第9章 Mission
「・・・ろ。」
エスメラルダは熟睡中。
「・・・きろ!」
まだ起きない。
「起きろ!!」
「・・・んぁ~あ・・・。」
起きたようだ。
「何だ?サボ・・・まだこんな時間・・・。」
バタン
「っておい!寝るな!!」
眠りに落ちたエスメラルダの唇を奪う。
「んんんん!!」
「起きろって言ってるだろ!?目ェ覚ましてやろっか?」
「覚めたわ!!」
そうだった任務が・・・。
「船はもう用意できてる。悪いがお前の部屋は俺と一緒だ。」
「昨日聞いた。別にいい。」
しかたないからな・・・。
「お前荷物は?」
「それ。」
と言って大きなバッグを示す。
「いいよ。重いから俺持つ。お前は着替えてろ。」
「どうも・・・。」
眠い・・・。
まだ開ききっていない目を無理矢理開き服を着る。
「・・・。」
自分がどんな服を着ているか分かっていない。
「エスメラルダ、終わった・・・」
「サボ・・・眠い・・・。」
「お前スカートとか履くんだな。」
・・・。
「眠い・・・。」
エスメラルダはまだウトウトしている。
「船乗ったら寝れるから。」
サボはエスメラルダの手を引き部屋を出た。
少し早足で歩くサボ。
ついた先では
「おっそーい!!」
「わりぃ。」
「えっ、立ったまま寝てる?」
エスメラルダは目を瞑って寝そうになっていた。
「俺こいつ船室に連れてくわ。」
サボはエスメラルダを抱え上げ船に乗る。
「俺の部屋・・・。」
サボは自室へ向かう。
エスメラルダはサボの腕の中で静かに寝ている。
「スー、スー・・・」
「お気楽だな。」
サボはベットにエスメラルダを寝かした。
「俺のベットだけ妙に広いんだよな・・・。役に立って良かったけど・・・。」
サボはエスメラルダの頬にキスして部屋を出た。
集会に参加しなくてはいけない。
一応参謀総長だからな。
「寝てた?」
「俺が抱えているときにグッスリだったよ。」
「ふ~ん。」
サボは集会が終わるとすぐに部屋へ戻った。
エスメラルダは起きた様子もなくまだ寝ていた。
「こいつの睡眠時間やべぇな・・・。」
でも起こさないと朝食食べそびれるぞ。
「起きろ~!」
耳元で囁く。
「・・・んぅ・・・ふぁ~ぁ・・・おはよう。」
「お、起きた!朝飯なくなるぞ!」