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光と闇に潜む龍【サボ】
第16章 Past
エスメラルダの中で蠢く影。
心が壊れたエスメラルダに漬け込んで意志を持った。
時を重ねるにつれ大きくなる影。
エスメラルダは気づいていた。
母も同じように自分の分身を出すことが出来た。
エスメラルダも今ならできる。
但し、暴走してしまうだろう。
母の影は意志を持たず、母の指示で動く。
エスメラルダは影に名を与えた。
『微風』と・・・。
そうか。
私はこの影を生み出した張本人。
だから私に従ってくれるかな?
この判断が後に後悔を生み出すとは思っていなかった・・・
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