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私の隣は君

第9章 *8話*



もう少し早ければ。

先輩の言葉に、申し訳なさを感じる。
利用、とまではいかなかったがしようとしたことに間違いはない。

自分の気持ちを消すためになんて最低な行い。
涙まで出てくる。

でもやっぱり希夜ちゃんが好きだ。
どう足掻いて、拒んでもやっぱり好きだ。

だから先輩が、何も言わず諦めたあの背中を見たら後悔した。

傷つけてまですることじゃなかった。

謝ったあとのこの後悔は、誰にも言わないでおこうと思った。
二度と、こういうことをしないように。

そんな気持ちを抱え、私は帰宅した。
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