第8章 *7話*
「真野くん、元気ないね。いつもニコニコしてて愛想いいのに」
教室での希夜ちゃんは、ムスっとしていて誰も寄せ付けない感じ。
「望彩、避けるの、止めたげなよ」
きっと私が避けてるから。
好きなのを消すために、ずっと避けている。
希夜ちゃんはそれからメールで、なんで避けるのと聞いてきたりもした。
でも、なんでもないよと返すばかりの私に日に日に怒りが増してきていた。
「ううん、まだ無理。」
「望彩っ!!!」
悔しいけどこれが現実。
何もいいことなんかない。
これは自虐行為に等しいこと。
まったく、楽しくなんかない。