第7章 *6話*
「先輩、キャプテンなのに良いんですか?サボりみたいに思われますよ~」
キャプテンは部員たちに指示や練習メニューなどを伝えたり大変な事。
そんな瑠維先輩はこんな買い出しに付き合っていたなんて知ったら大バッシングを受けるんじゃ...
「望彩ちゃんが、元気ないし悩んでるし、それどころじゃないよ」
先輩はそう答えた。
「元気ですよ!!」
こんな重い袋、抱えてるのに元気ないなんて失礼なっ!
「精神的な意味」
ちらっとこちらを見る。
その表情に、私は心にチクッとした痛みを感じた。
思わず、立ち止まってしまった。