第3章 *2話*
グラウンドに行くと、部活見学をしに来た人達が爽やかにバッティングしていた。
「あそこの子達は入部希望者。どれぐらいの力があるかテストしてるんだ」
「へえ....、って希夜ちゃん達も居る!!?」
バッターが交代したと思ったら、希夜ちゃんがバットを持って現れた。
「真野くん、めっちゃ打つね!」
雪那が打つ希夜ちゃんを見て感激する。
無理もない。
なぜなら希夜ちゃんは野球経験者であるから。
「そ、うだね....」
でもあんなに真剣に打たれると、瑠維先輩目当てに来てた女の子達も叫んじゃうよ。
「無駄にカッコ良すぎだよねぇ」
無意識にそんなことをつぶやいた。