第3章 *2話*
放課後。
雪那に急かされて、希夜ちゃんと優悠くんも連れて部活見学に向かった。
野球部の部活見学はやっぱり男子ばかり。
マネージャー希望も募集中と言えど、やっぱり女子は居なかった。
「雪那、大丈夫なの?」
「まっかせて〜。あ、瑠維先輩!!」
おーい、と手をブンブン振る雪那。
目立ってますよ。
「あ、来てくれたね」
瑠維先輩はユニフォーム姿で、走り寄ってきた。
「こっち2人も入部希望です」
雪那が希夜ちゃん達を説明する。
「じゃあ、君たちはあそこに行って。マネージャー希望の2人は、僕について来て」
え、もう希望者になるんですか!!?
有無も言わせぬまま、雪那は私の手首を掴み引っ張って行った。