第2章 *1話*
「鈴木、うるさい」
「良いじゃない、盛り上げ役居た方が楽しいでしょ?」
「望彩がそう言うなら良いけどさ...」
希夜ちゃんにとって、優悠くんは苦手なようだ。
入学式を終えた私達はただいま校内案内のため、2年生に1グループ4人で固まってる。
私達はさっそく決まったので、案内役の2年生について行っているわけだ。
「ここが図書室。で、隣が校長室ね」
この2年生は爽やかでカッコイイ。
なぜそう思うかって、容姿を見たからじゃなくて歩く度に彼を見て2年生女子が黄色い歓声を上げるから。
人気者なんだな。