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ワールドトリガー~大切なもの~

第10章 黒トリガー争奪戦


話が終わったらしく、迅さんが出てきた
その腰にはもう風刃はない

夏海(迅さん……本当に……)

迅「おっ、帰ってなかったのか。……まぁ、なんとか遊真の入隊認めてもらえたよ」

どこか元気がないように見える

夏海「…よかったです。向こうに風間さんと、太刀川さんが待ってますよ」

私がそう言うと、迅さんはじゃあ、行くかっといって歩き出した

少し歩いたところに風間さんと太刀川さんがいた

迅「ようお2人さん。ぼんち揚食う?」

迅さんは私と居たときより、わざと平気そうな口ぶりだった


・・・

太刀川「まったくお前は意味不明だな」

太刀川さんはぼんち揚を食べながら話さしている

太刀川「なにあっさり風刃渡してんだよ。勝ちにげするきか?今すぐ取り返せ!それでもっかい勝負しろ!」

迅「ムチャ言うね、太刀川さん」

風間「黒トリガー奪取の命令は解除された……。
風刃を手放す気があったなら、最初からそうすればよかっただろう。
わざわざ俺たちと戦う必要もなかった」

迅「いやぁ、どうかな。昨日の段階じゃ風刃に箔が足りなかったと思うよ。太刀川さんや風間さんたちのおかげでやっと鬼怒田さんたちを動かせたって感じかな」

風間「………A級上位の俺たちを派手に蹴散らすことで、風刃の価値を引き上げたと言うことか?」

迅「ご名答、それがプランB」

風間「まったくムカつくやつだ」

太刀川「そうやって風刃を売ってまで、近界民をボーダーに入れる目的はなんだ?何を企んでる?」

迅「……城戸さんにもそれ訊かれたなー…」

迅さんは取引の内容を説明して、遊真をボーダーに入れる目的を話した

風間「…いまいち理解できないな。そんな理由で、争奪戦であれだけ執着した黒トリガーを……あれはお前の師匠の形見だろう?」

夏海「………」
















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