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ワールドトリガー~大切なもの~

第18章 本部の隊員


次の日

私は吹っ切れたおかげかぐっすりと眠れた
夢を見ずにすんで皆に感謝しないと、と改めて思った

そして今私は陽太郎に抱きつかれていた

陽太郎「なつみぃ…………ぐすっ………よかっ……たぞぉ……」

夏海「心配かけてごめんね、陽太郎」

頭を撫でて落ち着かせながら話しかける

陽太郎「夏海は……ぐすっ……俺がまもってみせるぞ!らいじんまる!」

夏海「あははっ……じゃあ期待してるね」

陽太郎「まかせろ!」

泣き止んだ陽太郎は胸を張って答えた
その様子に迅さん、レイジさん、ボスは笑いながら見守るのだった


ご飯を食べ終えた私は少し急いで支部を出た
陽太郎の話を聞いているとすっかり支部を出る時間を過ぎてしまっていた

トリガーを使いたかったが、そう乱用するものではない
私は走って学校へと向かった

校門の前にあくびをしながら歩く出水先輩がいた
陽介先輩と三輪先輩は今日は防衛任務だと言っていたのを思い出した

夏海「出水先輩!」

出水「んぁ?」

眠たそうな目を向けて振り返る

出水「おー朝霧。元気だな」

夏海「先輩たちのおかげでぐっすり眠れましたから」

出水「それは良かった。んじゃ頑張れよ」

出水先輩はそういって手を振りながら自分のクラスへと行った
私も自分のクラスへと向かった

教室に入ると既にほとんどの人が来ていた
五月も来ている

夏海「おはよ、五月」

五月「スッキリした顔してるね。昨日は眠れたの?」

夏海「うん!ありがとう、五月」

五月「礼なら烏丸たちに言いなよ。夏海のために頑張ってたんだから」

夏海「うん。感謝しないとね」

ボーダーの人にはあとでお礼を言うことにした


昼休み京介がクラスにきた

烏丸「米屋先輩がランク戦しよう、だってさ」

夏海「わざわざ、そのために?」

烏丸「米屋先輩のことだから言わないとうるさいだろ…」

夏海「……確かにね……」

その時ドンッと背中に男子がぶつかってきた
その反動で京介に抱きつくような形で京介にもたれ掛かる

烏丸「ったく。危ないやつらだ……」

ドキッ

京介の声が耳元で聞こえて心臓の動きがだんだん早くなっていく

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