第16章 最悪の目覚め
目を開けると見慣れない天井があった
緑川「あっ!起きた!」
聞き覚えのある声に顔を向けるとそこには京介、駿くん、陽介先輩、出水先輩がいた
烏丸「よかった。目が覚めて」
夏海「ここは……?」
少しだけ声がかすれた
米屋「三門市立総合病院。お前2日間目ぇ覚まさなかったんだぜ」
2日間………何があったか思い出そうとすると、頭がひどく痛んだ
夏海「………っ!」
烏丸「大丈夫か?」
夏海「…うん、ごめん。大丈夫……。
それであのあとどうなったんですか?」
出水「C級隊員が32人まだ行方不明だ」
……ドクンッ
私の頭のなかにいろんな映像が流れ込んでくる
夏海「…うっ…………
う゛あああああっっ!!!」
四年半前の映像、人型との交戦中に見た映像、人がさらわれていく映像、いろんなものが頭のなかを駆け巡る
烏丸「おい!――――み――――!!」
隣でみんながなにかをいっているが、何をいっているか聞こえない
夏海「うがああああっっ!!!」
私の意識は飛ぶ寸前だったが、頭の中の映像は流れ続けた