第1章 美しき島と泉と少女
そしてその頃のミゲルたちはというと
夢の中からコハクたちに引き戻されたミゲル
コハク「(起きろ!ミゲル!!!海賊船だ!!!)」
サファイヤ「(どうしよう!!!僕たち食べられちゃうよ!ミゲル!!!)」
ミゲル「大丈夫よ?彼らがこの島を見つけたというのならさっきも言ったけど良き心を持つものだけ・・・貴方たちを食べさせたりしないから安心して泉のところに皆で行きましょう。」
するとミゲルは口笛を鳴らすと
海の中から白いイルカたちとその真ん中には白く大きな鯨が現れた
ミゲル「さぁ・・・コハクは皆を連れて行ってください。サファイヤ・・・私と付いて来てくれますか?」
コハクは少しだけうなずくと大きな口を開けて大きく島中に響き渡るような大きく吠えた後
まわりにいた動物たちは威勢に森の真ん中にある泉に逃げ去っていった
コハクは最後に一匹も動物が残っていないことを確認してミゲルとサファイヤと視線を合わせる
コハク「(私はここに残ろう・・・他の同種を集めておいた砂浜に我々がいれば安心だろう)」
ミゲル「コハク・・・・」
コハクはこの島のライオンたちの長で今さっきの合図に他の仲間たちが森から姿を現してきた
すべて大人の男のライオンばっかりだった
ミゲルを見ると皆頭を低く下げていた
ミゲル「ありがとうございます。コハク」
コハク「(早く行け・・・ここのおきて守れんような輩がこの島に入れたとは思えんしな・・・用心としてだ・・・それに我々ここの動物たちは皆お前助けられて生きてきたのだそれくらいの恩返しくらいさせぇ・・・)」
するとコハクは森から出てきたライオンたちの真ん中の少し前に腰掛た
それを見てミゲルは微笑んでサファイヤに視線を戻すと彼はその小さな体で頷く
サファイヤ「(君についていくよ・・・ミゲル)」
サファイヤの声から強い意志を感じたミゲルは彼に微笑みをかけ
そして白いイルカたちの方に足を進めると
サファイヤはしっかりとミゲルの肩にくっ付いていた