第9章 病院
「今日がダメなら明日があるっス!」
「…は?」
「それって…つまり?」
「明日みんなでストバス行こ!」
涼太の言葉に驚いて目を開けて背筋を伸ばし、何も言えなくなっている状態になっていると、大輝が「いんじゃねーの」と口を開いた
いやそれでも彼らは今日ハードな試合をしたわけだから、明日くらい身体を休めたほうが良いと思うのだが。とそう伝えようとすると、それを先にさつきが言っており、言おうとした口を閉じた
「いいじゃねーか、今日多分各校休みだったから明日休みなんだろ?いやそーじゃねーかもしんねーけど」
「そーっスよ!それに、I.HとかWCだったらこんなハードな試合毎日するっスよ!!」
「そう、だけど…」
「赤司っちも緑間っちも!でー…高尾くんは明日…練習なんスよね…」
「そー、参加したいけどマジ残念」
「じゃあ青峰っちは確定で、火神っちも桃っちも名前っちも確定で」
「「おい」」「私もいいの!?」
ツッコミを入れたもののもう決定事項となっているのか「もちろんっスよー!!」と涼太は返し、「でー、あとは紫原っちなんスけど…」と彼が戻ってこないか確認したが、まだのようで「聞いてみるっス!」と笑った
彼の誘いに征十郎と緑間は「まあ別に良い」と言う風に考えているらしく普通に彼の話しを聞いていた
「遅刻してもいいように明日の午後前に集合にするっス!」
「どこのストバスだよ」
「黒子っちの誕生日のとこっス!」
「オレ参加してねーからわかんねーんだけど」
「じゃあ地図送っとくっス」
どんどんと決まっていく明日の予定に「あたしの意見は無視かーい…」と思いながら溜め息を吐いて、彼らを見た
改めて見ると彼らは全員笑みを浮かべて会話をしていて、あたしの心が何となく暖かくなったのを感じた