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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《3》

第9章 病院




「…頭、何?」


「真ちゃんのおしるこ」


「たーかーおー!!」


「あっははははー」


「病院で走るんじゃないのだよ!!」


「そういう緑間っちも走ってるっスけどね」


「そうだな」


「む」



そう黄瀬と火神に言われた緑間はピタリと止まり踵を返し戻ってきて、あたしの頭にバランス良ーく乗っているおしるこを手にとった

それから何回か振っておしるこを飲み始めた。相変わらずおしるこ好きは変わっていないどころかなんだろう。そろそろ卒業しないのか、いやでもそこが緑間の良いところだ




「そう言えば、虹村さんに先程連絡をしたよ」


「虹村先輩?」


「虹村って…帝光の元主将?」


「虹村サンがどーしたんだよ」


「いやまだ連絡をしただけだ。向こうはまだ夜だからな…連絡は早くても朝だろうね」


「へぇー…」


「オレ達もさっき宮地サンに連絡したんだけどさー、「勝って当たり前だろ!」とか怒られちゃってさー」


「ああ!オレ笠松サンに連絡してないっス…」



そう頭を落とす涼太は病院だからか電話ではなくメールを開き、ものすごいスピードで操作した後に送信をしていた

敦はともかく、征十郎と大輝は先輩に連絡しなくて良いんだろうか。と考えていると隣にいる征十郎が「虹村さんと一緒に連絡は済ませたよ」と言って、一体この人は…とあたしを悩ませた

ついでにと大輝に問いかけると「いんだよ。どーせ見てんだろーから」と言って飲み物を飲み始めてしまった




「…なんか、ムショーにバスケしてぇ」


「あーわかるっス!!青峰っち今から1on1しよ!」


「バカ、今日はテメーが無理だろ」


「あ、オレ明日練習休みっスよー!!」


「何黄瀬クン明日休みなのー?オレ今日出てねぇなら明日練習来いって宮地サンから言われちゃってさー」


「宮地サンって、主将の宮地サンっスか?」


「そーそー」



大変だねぇ。と他人事のように思いながらゆっくりと目を閉じて、隣にいる征十郎の肩へともたれかかった

すると彼は驚いたのか一瞬肩を震わせてから「お疲れ様」とだけ言って小指を絡めてきた






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