第8章 覚醒と勝敗
「OFは黒子を駆使しつつあの2人主体でいく、だがスキがあればすかさず外にパスを出すぞ。見逃すなよ、真太郎」
「当然なのだよ。いつでも撃ち抜いてやる」
「ケリをつける!!いくぞJabberwock!!」
「ほざけサルが!!」
残りおよそ2分、観客も盛り上がっている中ナッシュと赤司の1対1が始まった
その状況に[ムダだ!!テメェじゃナッシュは抜けねぇよ!]というJabberwockからの声があがったが、赤司はそれに冷静に返した
「いいや、もう今は抜く必要はない。ウチには幻の6人目がいる」
赤司が後ろから黒子にパスを出し、ボールを回すと黒子はゾーンに入り、ゴールのすぐ近くでジャンプをしている青峰へとパスを出した
そのままゴールへ向かう青峰に「いっけぇー…ってうお反応早い!!シルバー!!」とシルバーのブロックにベンチからは声があがっていたが、彼は体を右に倒し避けた
そしてゴールの裏からボードを越えてゴールを決め、会場を盛り上がらせた
[なっ…なんだと!?]
「決まったー!!てか裏から放ったぞ今!?」
「その前のパスといい、なんてプレイだ!!」
[(いきなり最深部までパスがいきやがった。しかもゾーンが二人…)…クソが]
Jabberwockのスローインの際ボールは12番から7番へ回すかと思いきや、ナッシュは次の瞬間[!バカヤロウそっちじゃねぇ!!]と声をあげ、次の瞬間黒子がパスをスティールしていた
スティールした黒子は幻影のシュートのフォームをし、ブロックに跳ぶ12番を驚かせた
だがしかし彼のシュートは彼の上を通り、リングを潜った
「うっ…うおお決まったー!!何が起こった今!?」
「とにかくっ…4点差!!4点差ぁー!!」
「うおお幻影のシュート!よっしゃあー!!」
[ぐっ…!]
[チッ…!!(バカ共が…確かに今のシュートは初見では驚くトリックショットだがそもそも問題はそれ以前だ…
この土壇場でくだらねぇミスしやがって、だがオレは違う。今までどれだけの修羅場をくぐってきたと思ってる
この程度の状況なんざ追い詰められたうちに入らねぇんだよ…!)]