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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《3》

第7章 「天帝の眼」と「魔王の眼」と「本気」





「(理由はそうだけど…指揮官はいないしT.Oもとらない。それでも各自の判断でキッチリ対応してくる。悔しいけど頭もいいわ…!!)」


「(けどつまり1人フリーになるってことだろ!)」



その考えにたどり着いた火神は「ヘイ!」と赤司からボールを受け取り攻めに行った。だが彼の前にはシルバーが立ちはだかり、それに赤司は「戻せ!」と指示を出した

それから赤司は紫原にパスを出し、紫原はアリウープを決めた



「よぉしナイッシュー!!」


「(ふぅ…得点はしたがヒヤヒヤもんだ。黄瀬がリタイアしてシルバーが復活しちまった、緑間へのダブルチーもそれがあってだ
立ち直るにしてもストレスが消えた途端とはフザけたヤローだ。単純さもここまでくりゃあ長所だぜ)」



そう景虎が考えていると赤司が彼にアイコンタクトを送っており、気づいた景虎は意味が分かったのか手をあげた

それからボールはナッシュの前で赤司が立ち塞がっており、彼は仕方なく背面から7番へとパスを出した




「(巧い…!パス直前に天帝の眼の射程距離からギリギリ外れてる。まさか…もう見切ったのか!?)」


[(だが出させられただけのクソパスだ。イラつかせやがる…正直驚いたぜ、まさかあの眼を持ってる奴がこんな島国にいるとはよ。このままだと…オレも使うことになりそうだ
予備動作なしみてぇな技じゃねぇ、本当の切り札ってヤツをな)]



先程ナッシュからボールを受け取った7番はシュートブロックをする青峰を前にして6番にパスを出し、得点を重ねた

それが決まると同時に、T.Oが出された




「現状を確認するぞ、今こちらのOFは緑間のチェックが厳しく外はまず使えない。かと言って中もシルバーの脅威がある。さっきは決めたがいつ止められてもおかしくねぇ

逆にDFはシルバーにボールを渡さないように守っているが、それでも他の4人も「キセキの世代」と遜色ない手練だ。それだけで止められるほど甘くはない」


「次は止めるに決まってんだろ!」


「ああ…いつ止めてもおかしくねぇ。つまり両チームほぼ五分五分、流れを引き寄せるような決定打がねぇ
むこうはまだしもこっちはそれじゃ困る。ここで黄瀬が作った流れを途切らせたら追いつけねぇ」



彼の話を聞いていた赤司は「決定打はあります」とタオルで汗を拭いながら、話しを始めた




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