第5章 点差
翌日、よく晴れており、まさに外で運動する日にはうってつけの日、ストバスコートは大賑わいとなっていた
「はいはいはーいみんな準備は良いかなー、まあダメだったら…そうだなー…うん。後日覚えてろよ」
「準備できてるっス!だからやめて名前っち!」
「待って名前ちゃんキセキ達に何するつもりなのブッハ!!」
唐突に笑いだした高尾に苗字は「制裁」とだけ返して早くユニフォーム姿になれと急かしていた
そして彼らがユニフォーム姿になったのを見て、ふんわりと笑った
「百戦百勝、行ってきな」
「…ああ」
「もちろんっス!いってきますっス!」
「無論なのだよ」
「バーカ、誰が負けるかよ」
「んー頑張ってくんねー」
そう言った彼らが整列をしようと歩き始めると「Jabberwockの前代未聞の侮辱から1週間!!」とアナウンスが入り始めた
怒る観客にアナウンスは淡々と「そして誕生した高校ドリームチームVORPAL SWORDS、リベンジの時は来た!!」と言っていた
ベンチの雰囲気も中々良く仕上がっており、コートにいる5人もそれは同様だった
[よぉ腰抜け共、オムツはちゃんとはいてきたか?]
そのシルバーの返答には誰も返さず、「VORPAL SWORDS対Jabberwock、今…試合開始!!」という所で紫原が跳んだ
結果、紫原がボールを取り、赤司へ回した。それはシルバーも予想外だったようで[お…!?]と驚いた様子を見せた
また赤司のドリブルから青峰へのアリウープの速さに誰かが「速っ…」と言った
「おお!!」
「(昨日のズレはなんだったのってぐらい…タイミングドンピシャ!!)」
そう思った相田が目を見開いた瞬間、青峰はアリウープを決めて先制点をいれあた
そして戻るついでに「英語わかんねっつんだボケ」と言った
「言っただろーが、地ベタ舐めさせてやるってよぉ」
[あ”あ”…!?]
睨んでくる青峰、赤司、緑間にナッシュとシルバーも負けじと睨み返していた