第4章 ムチャをするな
「大丈夫ッスか黒子っち名前っち!?」
「ボクは大丈夫です…けど、名前さんが」
「あいきゃんのっとすたんだっぷ…」
「名前っちぃぃ!!?」
彼らの様子を見た青峰は「テメーら、ウチの仲間に何してくれてんだよ」と怒りを含みながら声を出した
助けに来て、前から火神、青峰、黄瀬、紫原、緑間、赤司のことを見たシルバーは[…ほー。どうやらお前ら明日の対戦相手らしいな。ちょっとはマシなサルが出てきたじゃねぇか]と不敵に笑った
どうやらアホ峰もとい青峰でも意味が分かったのか、火神と青峰は怒りを顔に出し、拳を握り締めていた
その手を見たシルバーは笑みを浮かべて、口を開いた
[けどまあ関係ねぇかもう…やんだろ?ここでよぉ…]
「…やめろ」
そんな流れを切ったのは、静かなに怒りを含んだ声で呟いた赤司の声だった
黒子は「…赤司君」と彼に話を始めようとしたようだが「わかっている。お前のことだ。選手ならば決着はバスケでとでも言うのだろう」と笑い、黒子もそれに「…はい。お願いします…」と怪我をしつつも言った
「ここで殴り合っても無意味なだけだ。行くぞ、2人の手当が先だ」
「チッ…」
「苗字、首に手を回せ」
「え」
「早くしろ」
「う、あ、すみません」
舌打ちした青峰と火神に対し赤司は温厚で、苗字に向かって屈んで首に手を回させ、横抱きをした
踵を返して歩き始めた彼らの対応に景虎は安心したのか溜め息を吐いたが、Jabberwockは笑い始めた
[ハハハハなんだそりゃあ!?わざわざくだらねぇこと言いに来てケリもらってそのまま帰る!?
間抜けな上に腰抜けか!!だからサルなんだよ!!
明日はチビらねぇようにせいぜい替えのオムツをたくさん持ってくるんだな!]
[黙れ下衆が。お前達こそ首を洗って待っていろ]
「「明日は地べたを舐めさせてやる!」」
温厚。かと思いきや赤司はけっこう怒っており、「僕」である時のような目でそう言って、その場を去っていた
そんな彼らをシルバーは挑発なのか舌を出しており、ナッシュは笑みを浮かべて見ていた