第12章 地球の友達
神楽side
「な、何様!?も……おっかし……くくっ、許さないんじゃなかったの?」
「うるさいネ!ねちねちしてる女は嫌われるアルよ!」
「お互い様でしょーが。姫様の事ずっと根に持ってたのはどっちよ。おっかしぃっ……も、だめ、あはははは!」
お腹を抱えながらソファに寝そべってバカ笑いを続ける千里。
神楽はそんなバカ笑いを続ける千里を恨めしい気持ちで見たあと、自分も思いっきり笑った。
大きな溝が少しだけ動く。
依然として遠いことには変わりない。
けれどそれでも神楽には何となく銀時が言っていた言葉の意味がわかった気がした。
「へんっ、仕方ないから友達になってやるアル。」
「ハイハイ、お殿様……ぶふっ……。」
_________お前は優しいんだよ。
そうだね、銀ちゃん。
コイツは反逆者でも大罪人である前に……
「よろしくね、神楽ちゃん。」
幸せを願う、優しい女の子アル。
「よろしくナ、千里。」
そう言った瞬間。
ガラガラと音をたてて家の扉が開く音がした。目の前の千里も神楽と顔を見合せたあと、唇をほころばせてこの家の主の帰りを喜んだ。
「おかえり!銀ちゃん!」
ねぇ銀ちゃん。
紹介するネ。
新しい私の地球の友達。