第1章 山口×月島
「…カッコ悪」
あの日以来、毎日のように見続けてきた背中。
見慣れた背中。
だけど…
ドクンッドクンッ
(なんでこんなに…)
ドドドドドドド
「うおおおおおおおおおおおおお」
「まて日向ボケェーーー!!」
「ゼェ…ゼェ…今日は俺の勝ちだぞ、影山……って、お、月島と山口!」
「…毎日よく飽きないね」 「…………」
「???山口なんか顔赤いぞ?大丈夫??」
「そういえば、今日はやけに静かだね?」
「あ、え…ちょっと風邪引いたかな…はは…」
顔が…赤い?
「風邪!?保健室行けよ!保健室!!」
「あ、うん」
「ところで先に行かれてるよ?」
「あ!影山ああああああああああああ」
「…ホントうるさい」
「……………」