第4章 アマゾナイトの希望
10個と聞いて言葉を失う面々に構わず、ミモザは慣れた様子で店の最奥のテーブルに着いた。
「さて、軽く自己紹介でもしときましょうか」
わたしはミモザ・ロランジュ。蒼の派閥の召喚師よ。
「私はユメノ・アレスです。鉱物鑑定士をしてます」
「へぇー、ユメノ一門なのね!初めてお目にかかるわ」
全員が着席して、運ばれてきた水で軽く喉を潤した。
ロッカ以外の女子が全員がケーキを注文し終わると、アレスは気の抜ける空間ながら真面目な話を切り出した。
「えっと…ミモザさんはアメルちゃん達を匿ってくれているんですよね」
「匿っているというか、後輩クン達がお世話になったから面倒見させてもらってるというか」
「今日の庭先での戦闘なんて、きっと憲兵から咎められますよ。どうします?」