第4章 残酷なお使い
歩いてしばらくして、父さんの家に着いた
普通にインターフォンを押すと
父さんが笑顔で出迎えてくれた
「おおっ!ロノ元気だったか?こんなに大きくなってな……」
『父さんも元気そうで何よりだな!』
「今日も抜け出して来たのか?」
『いや、半分半分だな!今日はお使いを頼まれてるんだ』
「そうなのか……大変だな……」
『まあな……でも、慣れると大丈夫だぜ?』
「余り無理するなよ?」
『おう!じゃあ、俺は見つかったらヤバイから帰るわ』
「ああ!母さんにも宜しくな…!」
『了解!て事でじゃあな!』
こうして、俺はムーンの世界に戻ったのだった
教室に戻ると皆がざわざわしていた
多分、休み時間だったんだろう
「遅かったな、ロノ」
その声はサクだった
『まあなー』
「またサボリか?」
『まあーそうだなw』
「コノヤロウ!」
父さんに、あった事は秘密
母さんにも、言えないからさ
昔は母さんだって、父さんを愛していたのにさ
今となっては敵だな……
「どうした?元気ないな?」
『いや、元気なんていっぱいあるよ!』
「なんか、あったらすぐ話せよ?」
『おう!』
そして、俺はいつもの席に着いた