たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第3章 刀剣男士達の酔奏楽
あまりにも濃過ぎる絡みに、漏れ出る声を必死で抑える。もしバレたら本丸内での評価がどうなるか分かった物ではない。
(ここは知らぬ、存ぜぬだな!)
そう心に誓い、場を離れようと移動したその時
「何をやっておられるんですか、鞍馬殿?」
ビクッと肩が跳ね上がらせながら、ギギギと音が鳴りそうな程ぎこちない動作で後ろを振り向く、そこにいたのは。
「、、、どうもー、一期さん」
今隣の部屋で絡みあってる弟たちの兄である一期一振であった。
心の中のもう一人の自分が警鐘ではなく、ドラを鳴らす。これはかなりまずい状態だ。