たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第7章 大いなる約束の大地チンギスハーン
国矢が歴史修正主義者と手を組んだのはもう二十年以上前からだった。
当時、出世と金に目が無かった国矢は接触してきた歴史修正主義者からの提案をしたこと返事で了承した。
政府要人の暗殺、歴史修正に必要な武器の調達、操作の撹乱など様々な汚い仕事を裏でする見返りに国矢は多額の金と署内でもなかなかの地位を得た。
そして15年前に市内で送った歴史修正主義者のテロで、先代の署長を殺し、今の座についた。
だが、署長となった今でも歴史修正主義者会の協力を断っていない。金はいくらあっても困るものではないからだ。
そして今回の遡事件も国矢が絡んでいる。
「まぁしっかり頼むよ津和田君」
今回の中心人物でもある津和田にそう言うと、高級品のタバコを咥え、先端に火を付けた。