たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための
第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動
「そんな状態で来た楽器を修理して、金管楽器なら再塗装して、木管楽器ならキーを調整したり、ヤスリをかけたりして、生まれ変わったのが店の楽器達だ」
その言葉を聞き改めて店内を見回す。サックス、オーボエ、ファゴット、ホルン、どれ一つ取っても新品その物であった。
「おーい、楽器持ってきたよ」
感心して話を聞いていると、どこからか手結が現れた。両手には数個のクラリネットケースを持っている。
「え!?これ全部なの」
「そうですよ!、城護さんから頼まれていいやつを探してきたんです。まずはこれ!「Festival」ですこれは滅多に出ない代物ですよ!それにこっちのクラリネットは、、、」
その後十分程手結の熱弁は続いた。