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たたらシンフォニックオーケストラ~刀剣男士のための

第5章 「白雪姫より口笛吹いて働こう」初演奏と遡の始動


いつも持ち歩いているMyマウスピース(吹き口)を装着する。103年の重みをしっかりと感じながら息を吹き入れる。

開放のソの音からこの楽器は違った。ストレスを感じさせぬ程息が入り、奏でる音一つ一つが他の楽器とは一味違う深みを持っていた。

ほぼ全ての音を吹き終え、マウスピースから口を離す。それから作業台で眺めている主人を見る。

「これおいくらですか?」

この音、息の入り具合、木目調の本体全てが気に入った。しかしこれ程の楽器のことだ0は七つを越えるだろう。

「そいつはねぇ、、十五万でいいよ」

意外過ぎる値段にもう一度蓮の顔を見る。

「マジですか!?」
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