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声優ですが何か?
第10章 打ち明ける➡︎打ち解ける
「何の用だ。達央、遥。」
「ひとつ社長にお話があります。
俺たち、3ヶ月前から交際しています。」
タツは声を震わせながらも社長から目を離さない。
「今日、お話させていただいたのは社長に交際を認めてもらうためです。」
私はタツと頭を下げた。
社長は顎に手を当て考え込んだ。
果たして私達の交際を認めてくれるのだろうか。
「私があなたたちの人生を決めれません。だから…仕事も恋愛もどちらも頑張りなさい。」
社長はそれだけ言って、分厚い本を手に取り出て行ってしまった。
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