第8章 少女の貴重な時間。
~小野大輔~specialstory
神谷さんにアフレコスタジオまで送ってもらった。
アフレコスタジオにはまだ私しかいないのか。
私はスタジオ内をキョロキョロしていると、椅子に誰かが寝ていることがわかった。
私はその椅子に近づいた。
「おはようございます」
私は椅子に座っている人にあいさつした。
お、小野さん!?
小野さんは寝息を立てている。
それにしても、違和感あるな。
小野さんって、いつもなら神谷さんと一緒にいるから余計にというか。
私は寝ている小野さんをまじまじ見た。
顔立ちがよくて、フェロモン男子みたいな色気があるんだよね。
「遥ちゃん…?」