第6章 愛?愛、愛…
タツさんが私の事を恋愛感情で好きって…からかってたのかな?
でも、からかってる雰囲気なんてなかったし…
どうしたもんか…
私はコーヒーを飲みながらぼーっとしていた。
「好きってなんだろ…」
私は好きという感情を知らない。
もしかしたら愛情さえも知らないのかもしれない。
もし、私がタツさんを好きになれたのならば愛情を覚えることができる。
でも、タツさんは私を本気で好きなんだ。
私が私情のために付き合うだなんて最低だ。
「はぁ…」
_ブブー…ブー
携帯が鳴り出した。
連絡先は母の文字。
私は応答のボタンをタップし、電話に出た。