第4章 癒しの会
「どうですか?これで気が済みました?」
体育館が静まる。
「なんか、ごめん」
神谷さんに謝られた。
「いえいえ、気にしないでください」
私は笑って見せた。
皆さん黙り込んでしまった。
「あの…私、何かしました?」
「何かしましたって…舌打ちが怖かったんだよ!」
タツさんに言われてしまった。
「あ、あの…ご、ごめんなさい!
先輩や生徒の皆さんに失礼なことをしてしまって…
すみません…」
私は泣きそうになる。
大好きな先輩を傷つけちゃった。
「可愛い…」
「へ?」
「反則だよ!」
「だよね!」
先輩達が口々に言い出す。
「あの?」
「やっぱ俺、遥ちゃんの事、好きだわ!」
神谷さんがそう言ってくれた。
もし、それが本当の気持ちならば嬉しい。
何故だかそう思えた。