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私立薊河学園

第13章 マジバ討論会


「うー、にしてもここで会うとは思わなかったぜ…!ていうか何で二人はここにいんの!?二人って学校違うだろ?」


龍平の素朴な疑問に二人は一気にテンションを下げた。


「まぁ、いろいろ…?」


曖昧にそう言って、静かにため息をつく

それを不信に思いながらも


「寺田達さぁ、何で先輩にタメ語?」

「俺達のクラブチームはゆるいから。コーチが
 
人生は生まれ変わらない限り一度だけだ!その一度くらいはっちゃけてやろーぜ!!

とか言っちゃう人なんだ」


コソコソと聞いてきた高尾に龍平もコソコソとかえす。


「…すげぇコーチだな」

「でしょ。」

「あっはは~?何かひどい言われようじゃん?君達いつも影でそんなこといってるの~?」


間延びした声で話しかけてきたその人物を見て、三船と渡辺は体を硬直させ、三つ子はタラタラと冷や汗を流した。


「お、お久しぶりでありますっ!皇て…ぶふっ!」


立ち上がってそう言いだした龍平の口を慌てて龍司がふさぐ。


「皇帝と呼ぶのはタブーだと言ったはずですが…?」


小声で後ろから脅してくる兄になす術などなく、龍平はゆっくりと座った。


「なぁ、寺田達…もしかして…この人が…」

「……コーチだよ」

「はぁっ!?まじかよ、だ、だってこの人っ!」


アタフタしだす高尾に緑間が冷静に一言


「うるさいのだよ。」

「真ちゃんっ!見てみ!ほら!」


そう言われ緑間はチラリとそのコーチを見て目を見開いた。


「……!」

「な!驚きだろ?」

「え、何が?」


コーチがんん?と首を傾げる。


「俺らのコーチ、現プロバスケプレイヤーだから。全日本代表…なったんだっけ?」

「え、断ったよ。めんどくさいもん。」

「スーツ姿で記者会見にビシッとしてでたかと思うと辞退しますって言うんだもん。あれ、驚きだよねー。」

「弟にしばかれたよ。」


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