第4章 待っていたご褒美(神威夢)※裏
「神威ー?」
神威の部屋を訪れてみるが、まだ部屋の中は暗かった
(まだ戻ってないか…心配だなー)
何でもアホ提督に呼び出されたらしく、昼間から本船の方に行ってるようで
(変なことに巻き込まれなきゃ良いけど…)
そんなことを思いながら神威のベッドに倒れ込んだ
横になれば昼間から心配してた分疲れがを襲う
(……神威の匂いがする)
そんなことを思っていると睡魔に勝てず、いつの間にか意識を手放してしまったーーーー
ギシッーーー
「…ん」
ベッドの軋む音に目を覚まし、身体を起こす
「かむ、い…………っ!!!」
目の前にはお風呂上がりの神威がいて、髪をガシガシ拭いているところだった
いつも結ってある髪は下ろされていて、普段の印象とはだいぶ違い胸が高鳴る
「あ、やっと起きた。人のベッドでなにしてるの?」
髪を拭きながらこちらを振り向く
「…提督に呼ばれたって聞いて、心配してた」
鳴りやまないドキドキを隠す様に答えると、ふーんと興味なさそうに呟いた
「何もなかったならいいの…!私帰るね!!」
そう言ってベッドから降りようとすると、神威に肩を押され再びベッドに倒れ込んだ
「なっ!なにする…の?」
倒れ込んだの上に覆いかぶさるようにして手をつく神威を見て、語尾が消え入る
神威の髪から滴る雫がの顔に落ちた
「ねえ、帰っちゃうの?」
真意が読み取れない神威の表情に、何も言えないでいると
「久しぶりに………、のこと食べたくなった」